シャネル創業者、ココ・シャネルの本名は、「ガブリエル・ボヌール・シャネル」。
「ココ」は愛称であり、本名ではありません。
今でもココの「C」を2つ重ねたCCマークや、香水「ココ・マドモアゼル」などの
名称にも使われる「ココ」。
なぜこう呼ばれるようになったのでしょうか。
ココは元々歌手を志望していて、初舞台のキャバレーで歌った歌が「ko ko ri ko(ココリコ)」
(「ココリコ」はフランス語で「コケコッコー」の意味)と、
「Qui qu'a vu Coco dans le Trocadero(「トロカデロでココを見たのはだれ)」という
2つの歌だったのです。
この2曲は青年将校たちに大絶賛され、アンコールまでされる盛況ぶり。
次の日から、彼女は「ココ」という愛称で呼ばれるようになりました。
「ココ」という愛らしい響きは、若き日の彼女のステージネームだったのです。
歌手からデザイナーへの華麗な転身と、彼女のブランド力を象徴している名前が、
「ココ・シャネル」なのです。