久々になってしまいましたが、今日もココ・シャネルの名言からお送りいたします。
「豪華ということはみすぼらしいということの反対ではなくて下品ということの反対である。」
(フランス語原文)
「Le luxe, ce n'est pas le contraire de la pauvreté mais celui de la vulgarité.」
(英語)
「Luxury, this is not the opposite of poverty but of vulgarity.」
あなたにとって、「豪華」であるとはどういうイメージでしょうか。
高価な毛皮やブランドバッグ、宝石、大豪邸?
ココ・シャネルの目指した「豪華」とは、よりシンプルであり、
華美だけではない、シンプルな美しさでした。
豪華⇔みすぼらしい?
豪華⇔下品
ココ・シャネルの考え方は、「ただお金をかければよい」というものではありません。
1910年代~20年代にセンセーションを起こしたココのデザインは、
シンプルかつ着心地がよく、洗練されたものでした。
その最たるものが、リトル・ブラック・ドレスなのですね。
当時は下層階級だったココでしたが、ココに目をつけた青年将校がココを社交場に連れて行くと、
豪華に着飾った上流階級の女性の中でも、ココのシンプルでモダンな装いは、
ひときわ目を引いたそうです。
華美で高価な素材を使うだけでは、本当の「豪華」「ラグジュアリー」は生まれない。
それをココは知っていたのでしょう。
また、ココの活躍した時代というのはアール・デコの影響を受けていました。
2013年の現代、アール・デコ調のデコラティブなファッションが、
再び脚光を浴びているのです。
ファッションが成熟しきって、飽和状態になったとき。
その時に、一体何が残るでしょうか。
それは、本当に上品で豪華な服装なのかもしれません。